まちライブラリー/ブックフェスタ第一弾
村上春樹 篇
《世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド》
村上春樹作品の舞台といえば、「ノルウェーの森」、「スプートニクの恋人」、「1Q84」などの数々の代表作の中で青山や麻布、広尾などが繰り返し描かれていますね。誰もがその場所を想起できる東京を代表する地名であると同時に、作者はそれぞれにその地でしかできない言外の意味を暗示させ、作品に独特の彩りを添えています。
例えば「ドライブ・マイ・カー」が近年映画化され、米アカデミー賞で日本初となる作品賞など計4部門にノミネートされ話題になったことは記憶に新しいですが、この物語の主人公も広尾に住んでいましたね。
作中で雇うことになった女ドライバーに試し運転をさせる印象的なシーンで、四の橋から天現寺を右折し、広尾の明治屋を経て、有栖川公園の坂を上りフランス大使館脇から明治通りに出て四の橋に戻るといった場面がありますが、この界隈はまさに、当ロルコが位置する場所なのです。
村上春樹作人の登場人物たちが生きたこの辺りを一緒に散策し、彼らの作った料理を作り、物語の一コマを追体験してみませんか。
〜メニュー〜
・鰯と油揚げと山芋のフライ、梅ソース他
【日時】:2024年9月22日(祭日)AM10:30
【場所】:東京メトロ日比谷線 広尾駅周辺散策の後、ロルコにて実習と実食
【最大人数】5名様までの予定
【案内人】RoLCo専属若手司書Y氏
(麻布白金の野山に生まれ育ち、本とうつつの往来を得意とする)
【費用】:8,000円/ 1名様 (材料費/受講料/お飲み物/税/保険料込み)
【お持ち物】筆記用具/歩きやすい服装/ お手拭き/エプロン /天候により雨具
【宿題】油揚げのフライのレシピ…を想像してみること
※その他交通費等は全て各人様のご負担となります
※チラシ頁(ピンク色タブ)もご参照下さいませ
《案内人からのひと事》
"綺麗な英語を喋っていると外国人だと思われる"
といったジョークが
マンハッタンのニューヨーカーの間で交わされるのは有名な話ですが、
この麻布広尾界隈でも、それは似たようなものかもしれません。
言葉や人種といった意味でだけでなく、
多種多様な文化が集まり、生活が営まれているこの地域は、
ここで生まれ育った私にとっても日々新しい発見に満ちています。
当日皆様とお会いできることを楽しみにしています。